2018.05.17
東邦ホールディングス主催で開催されております、USセミナー2013に、エリアマネージャー、薬局管理薬剤師の方に参加してもらい、アメリカの医療制度を学んできていただきました。
各日程
第1班 : H25年11月 9日 ~ 11月16日 (8日間)エリアマネージャー
第2班 : H25年11月16日 ~ 11月23日 (8日間) 薬局管理薬剤師
【 研修目的及び内容 】
- 1)セミナー
・米国の医療提供について ・リテール薬局について ・PBMの概要について ・電子処方箋について - 2)薬局見学
・リテール薬局5店舗の見学とインフルエンザ予防接種の見学 - 3)ケーススタディ検討・発表
・ある経営に行き詰った薬局事例について、コンサルティング会社だったとしたらどのように業務改善したらよいかを4名を1チームとして、検討とスライドを使用した発表を行いました。
海外研修(東邦薬品 USセミナー)マネジメントスキル向上研修参加についての報告
今回の研修テーマは「ミーティング・マネジメントのスキル ~質の高い会議・ミーティングを進めるには?~」でした。
皆様ご存知かと思いますが、会議の機能には ①報告・連絡、 ②検討、 ③意思決定があげられます。会議では、限られた時間の中で、いかに効率よく・効果的に議題を消化していくかが非常に重要になります。
研修の中で紹介されたデータの一部にはなりますが、参加者にアンケートを取った結果、①決定事項があいまい(19%)、 ②ダラダラ長い(13%)、 ③何のための会議か理解できない (11%)との意見があったと紹介がありました。
今回は、「より質の高い会議を実現するため」に、「ファシリテーション」という技術を理解すること でした。ファシリテート(Facilitate)には「円滑にする、促進する」という意味があり、「ファシリテーター」は会議を円滑に進めるための役割として知られています。具体的には、「話題がずれている」「時間配分を考えると一度先にすすめるべきだ」などと思ったら、そちらに話を促す役目を担います。
ファシリテーターは「より、中立的な立場で振舞う」「チームワークを引き出すことに力を注ぐ」必要があります。ファシリテーターが、会議参加者全員の意見を聞くために、ルールなどを設定すること(順番で発言を促す)なども重要な仕事です。また、アサーティブな対話(相手の意見・考え方を尊重しつつ、自分の意見を表現する)を促すというものも重要だと考えられます。
参加者の感想
日本の薬剤師は調剤・監査・投薬が基本ですが、アメリカの薬剤師は監査のみの業務です。他の業務は別の職種(テクニシャン)の方が行っています。また、アメリカでは、OTCとして認められている薬剤が圧倒的に多いことを知りました。
日本と異なる点を他に挙げると、次の通りでした。
1.アメリカの病院はほぼ予約制。風邪は救急。
2.所得に応じて入る保険が違う。ジェネリック医薬品しかほぼ保険として適応されない。先発は自費扱い。
3.インフルエンザの予防接種は薬剤師が行う。(体験してきました)
また、他社の方とはじめて長い時間一緒に過ごしましたが、ユニークな方が多いなと感じました。
【エリアマネージャー】
参加者の感想
必要に迫られておらず、アメリカの医療制度については無知であったが、 このようなセミナーに参加する機会を与えていただき、理解することができた。
ただし、アメリカのやり方が必ずしも絶対ではなく、日本に同じように適用したとしても上手くいかないこともあると思います。 アメリカのシステムを、日本の文化に上手く順応させることができれば、さらに有用なシステムができるのではないかと思います。
【薬局管理薬剤師】