2018.05.17
日程
2016年9月19日から9月26日(6泊8日)マネージャー職 1名参加
【 研修目的 】
アメリカ西海岸で経済の安定したオレゴン州ポートランドにある、 オレゴン州立大学薬学部と協力して実施する研修プログラム。米国の医療制度、 米国における薬剤師の役割、薬学教育といった内容を講義にて学ぶ。また、OSUの協力により、 様々な薬局の見学を行う。
【 研修内容 】
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- ・OHSU(Oregon Health & Science University)、OSU(Oregon State University)にて講義
- 1) Overview of pharmacy education and pharmacy practice in the U.S
- 2) Pharmacist Role in Geriatric Care(高齢者医療における薬剤師の役割)
- 3) Pharmacist Role Collaborative Care(共同医療における薬剤師の役割)など
- ・OHSU Compounding Pharmacy 見学
- ・Kaiser Permanente Automated Refill Center 見学
- ・ARDON Specialty Pharmacy 見学
- ・Drug Store 見学
- 1) Walgreens 、2)CVS
感想
米国の医療事情は日本と大きく異なる。米国にはPhysician Assistant やPharmacy technicianなど、日本には存在しない職種が存在する。薬剤師がいわゆる「時間を割く」業務自体が、日本とは異なる印象を受けた。
メールオーダー薬局というのも存在する。患者と直接対面することなく電子的に処方箋応需が行われ、郵送・後日電話にて対応することができる薬局である。お互いの利便性を考慮したシステムである。
印象的であったのが、米国では「高額な薬剤」の処方については、患者の加入している「保険会社」による事前承認が必要となること。
高額な薬剤が処方される前に、保険会社から「もっと安価な治療方法・安価な治療薬を試すように」と指示されるなど、米国では保険会社の医療への介入による影響が大きい。 念頭にあるのが「如何に医療費を安く抑えるか」。保険会社は、後発品使用した場合の医療費分しか支払いをしない(つまり患者が先発を希望する場合は、上乗せ分は自己負担)。 そのため患者の後発品の使用率も高い。
その他には、米国では薬局で予防接種を実施しており、薬剤師が実施することが出来る点、共同治療計画を結べば、薬剤師の判断で薬用量の変更、中止等を行うことができる制度がある点などが印象的であった。
同じ薬剤師でも全く境遇が異なるため、非常に刺激を受けた研修でした。
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